米ソ関係
アメリカ合衆国とソビエト連邦の二国間関係 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
米ソ関係(べいソかんけい、英: United States–Soviet Union relations、露: Советско-американские отношения)とは、アメリカ合衆国とソビエト連邦との両国関係である。
米ソ関係は、アメリカ合衆国とロシア帝国との関係の歴史を引き継ぎ、1933年に米国によるソ連承認をもって完全に確立された。また、冷戦終結後の1992年に始まり現在まで継続するロシア連邦と米国との両国関係の前身に相当する。米ソ関係は主に不信感と敵意に基づく緊張関係によって規定されてきた経緯がある。1941年6月のドイツによるソ連侵攻と、同年12月の日本による真珠湾攻撃とにより、米ソ両国はそれぞれ共に第二次世界大戦を連合国側で戦うことになった。しかし、1945年の連合国の勝利により、枢軸国に対する連合国側としての米ソ同盟が終結を迎えると、ソ連は東欧諸国を軍事占領した上でこれらを衛星国家とし、東側勢力圏の形成を試みた。これにより、両国関係には不信感と敵意に基づく緊張関係の兆候が現れ始め、やがて冷戦へと発展していった。冷戦は、短期間の緊張緩和時期を含む数十年にわたる両国間の緊張した敵対関係の時代であり、1991年末のソビエト連邦の崩壊および今日のロシア連邦の成立の後に終結した。