タジキスタンの国章
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タジキスタンの国章(タジキスタンのこくしょう)は、ソビエト連邦の一部であるタジク・ソビエト社会主義共和国が1991年のソビエト連邦の崩壊まで使っていた国章を手直ししたものである。 タジキスタンの国章は、ロシア帝国による併合・十月革命・ソビエト連邦の崩壊より前に遡る伝統は有しないため、ソビエト連邦の国章のデザインの影響を強く残している。
エンブレムの中央にある王冠はタジキスタンの国旗に使われているものと同じもので、ペルシャ語で王冠を意味する「タージ」(Taj)からタジク人という名が生まれたという通説に基づき王冠を国のシンボルとして扱っている。エンブレムの下部には開いた本が、その上にはパミール高原の山々が描かれ、その上に昇る赤い朝日から放たれる光線が王冠を照らしている。エンブレムの周囲は、向かって左には木綿、右には小麦というタジクの主な農作物の束が囲み、赤・白・緑という国の色のリボンで巻かれている。