イチョウ
植物種。裸子植物で落葉性の高木。 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
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イチョウ(銀杏[3][4]、公孫樹[3][4]、鴨脚樹[3][4][5]、学名:Ginkgo biloba)は、裸子植物で落葉性の高木である[6]。日本では街路樹や公園樹として観賞用に[6][7][8][9]、また寺院や神社の境内に多く植えられ[6][7][8]、食用[7]、漢方[10][11]、材用[12] としても栽培される。樹木の名としてはほかにギンキョウ(銀杏)[13]、ギンナン(銀杏)[4] やギンナンノキ[14] と呼ばれる。ふつう「ギンナン」は後述する種子を指す[9][15] ことが多い。
イチョウ | ||||||||||||||||||||||||||||||
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イチョウの葉 | ||||||||||||||||||||||||||||||
保全状況評価[1] | ||||||||||||||||||||||||||||||
ENDANGERED (IUCN Red List Ver.2.3 (1994)) | ||||||||||||||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Ginkgo biloba L. (1771)[1][2] | ||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
イチョウ | ||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Ginkgo, Maidenhair Tree | ||||||||||||||||||||||||||||||
変種、栽培品種 | ||||||||||||||||||||||||||||||
街路樹など日本では全国的によく見かける樹木であり[9]、特徴的な広葉を持っているが広葉樹[註 2]ではなく[16]、裸子植物ではあるが針葉樹ではない[16]。
世界で最古の現生樹種の一つである[10]。イチョウ類は地史的にはペルム紀に出現し[17][18]、中生代(特にジュラ紀[19])まで全世界的に繁茂した[7][18][20]。世界各地で葉の化石が発見され、日本では新第三紀漸新世の[18] 山口県の大嶺炭田からバイエラ属 Baiera[21]、北海道からイチョウ属の Ginkgo adiantoides Heer. などの化石が発見されている[22]。しかし新生代に入ると各地で姿を消し日本でも約100万年前に絶滅したため[17]、本種 Ginkgo biloba L. が唯一現存する種である[18]。現在イチョウは、「生きている化石」[23][24]として国際自然保護連合 (IUCN)のレッドリストの絶滅危惧種 (Endangered)に指定されている[1]。
種子(あるいはそのうち種皮の内表皮および胚珠)を銀杏(ぎんなん)というが、しばしばこれは「イチョウの“実”」と呼ばれ、食用として流通している[3][9][25]。銀杏は、中毒を起こし得るもので死亡例も報告されており、摂取にあたっては一定の配慮を要する(詳しくは後述)。