カフェイン依存
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「カフェイン中毒」とは異なります。 |
カフェイン依存(caffeine addiction)になった人は、離脱につながる様々な生理的効果を引き起こす可能性がある。精神障害の診断と統計マニュアル(DSM)においては、カフェイン中毒(intoxication)、カフェイン離脱症状(withdrawal)、カフェイン誘発性不安神経症、カフェイン誘発性睡眠障害など、カフェインに関連する4つの障害が記載されている[1]。
カフェイン(Caffeine)はコーヒー、お茶、マテ茶、ココア、その他の植物の一部として自然界に存在しており、ありふれた中枢神経刺激薬である。また、多くの飲料品、特にエナジードリンクやコーラとして販売される飲料の添加剤でもある。カフェインの作用機序は、コカインやアンフェタミン誘導体の作用機序とは多少異なっており、カフェインはアデノシン受容体A1およびA2をブロックする[2] 。アデノシンは細胞活動の副産物であり、アデノシン受容体が刺激されると、倦怠感と睡眠欲求を生み出す。カフェインによってこれら受容体をブロックするということは、人体の自然刺激物であるドーパミンおよびノルエピネフリンのレベルが、より高いレベルで維持されることを意味する。
日常的にカフェインを摂取していた者がカフェイン摂取を中断すると、カフェイン離脱症状が出現する場合が有る。典型的なカフェインの離脱症状としては頭痛が挙げられ、これはカフェイン禁断性頭痛と呼ばれる。ただカフェインの離脱症状としては、その他の症状も出現し得る。症状は、軽度のものから重度のものまであり、1日に摂取するカフェインの量によって異なる[3]。さまざまな形態のカフェインに依存して1日を過ごすようになった際に、どのような影響が生じるかをより理解するために、現在も試験が行われている。