ルーシ・カガン国
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ルーシ・カガン国(ルーシ・カガンこく、ルーシ・ハン国[1]、ルーシ汗国[2]とも)とは、8世紀後半から9世紀の半ばにかけて、現在のロシア北部にあったとされる国家または都市国家群である[3]。リューリク朝キエフ・ルーシの前身となった国であり、ルーシと呼ばれた人々(少なくともその一部はスウェーデンから来たノース人でヴァリャーグと呼ばれていた)によって建国され[4][5]、ノース人の他バルト人、スラヴ人、フィン人、テュルク系民族などで構成されていた。なお当時この地域は、ヴァリャーグ達にとってスカンディナビア東部への侵出、交易や海賊行為の拠点でもあった[6][7][8]。
- ルーシ・カガン国
- Ruskhaganatet(sv)
Русский каганат (ru) -
8世紀後半 - 10世紀頃 →
9世紀半ばのヴァリャーグとルーシの居住地域(赤字)とスラヴ民族の所在地(灰色字)。
青線内側はハザールの支配地域。
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当時の記録によると、ホルムガルド(ノヴゴロド)、アルデイギャ(ラドガ)、リュブシャ(en)、アラボルグ(en)、サルスコエ・ゴロジシチェ(ロストフ、en)、チメリョボ(en)などがこの地域の最初期の町であり、古テュルク語のカガン(Khagan)の称号を用いる君主によって支配されていた。ルーシ・カガン国の時代は、民族としてのルーシの始まりとなった時代でもあり、その後継国にはキエフ・ルーシや現在のロシア、ベラルーシ、ウクライナなどに発展した後代の国々が含まれる[6][7][8]。