再取り込み
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再取り込み(さいとりこみ、英: reuptake)とは、シナプス前細胞やグリア細胞において、神経伝達物質が神経インパルスを伝達する機能を発揮した後、軸索終末の細胞膜に位置する神経伝達物質輸送体によって再吸収される過程である。
再取り込みは、神経伝達物質のリサイクルとシナプス中の濃度を調節し、神経伝達物質の放出後にそのシグナルがどの程度持続するかを制御する機構であるため、シナプスの正常な生理に必要な過程である。神経伝達物質は膜を透過するには大きすぎ、また親水的すぎるため、再吸収には特異的な膜輸送体が必要である。多くの生化学的・構造生物学的研究によって、再取り込み機構に関する手掛かりが得られている。