国際連合安全保障理事会決議242
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国際連合安全保障理事会決議242は、第3次中東戦争(六日戦争)後の1967年11月22日に国際連合安全保障理事会で全会一致で採択された決議である[1]。
概要 投票:, 投票結果: ...
国際連合安全保障理事会 決議242 | |
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日付: | 1967年11月22日 |
形式: | 安全保障理事会決議 |
会合: | 1,382回 |
コード: | S/RES/242(1967) |
文書: | 英語 |
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投票: | 賛成: 15 反対: 0 棄権: 0 |
主な内容: | イスラエルの占領地 |
投票結果: | 採択 |
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安全保障理事会(1967年時点) | |
常任理事国 | |
中国 フランス イギリス アメリカ合衆国 ソビエト連邦 | |
非常任理事国 | |
アルゼンチン ブラジル ブルガリア カナダ デンマーク | |
エチオピア帝国 インド 日本 マリ ナイジェリア | |
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第三次中東戦争でイスラエルが占領した地域(シナイ半島を含む) |
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前文では「戦争による領土の取得は受け入れられないこと並びに当該地域のいかなる国家も安全に住むことのできる公正で永続的な平和のために活動する必要性」が強調されている[2]。
本文第1項には「最近の紛争で占領した領土からのイスラエル軍の撤退」を要請する旨が記されている[2]。
エジプト、ヨルダン、イスラエル、レバノンは、決議242の履行をめぐって国連特別代表と協議に入った[3]。1967年に決議を非難したシリアは、1972年3月に決議を「条件付き」で受け入れた[4]。シリアは第4次中東戦争(1973年)の終結に際し、安保理決議242の原則を包含する国連安全保障理事会決議338号を正式に受け入れている[5]。
1968年5月1日、イスラエルの国連大使は国連安全保障理事会に対し、イスラエル政府が決議242号を受諾する旨を表明した。
決議242は中東戦争に関してもっとも広く支持されている決議のひとつであり、その後の当事者間の交渉の基礎となった。この決議は1979年のエジプト・イスラエル平和条約、1994年のイスラエル・ヨルダン平和条約、また1993年のオスロ合意および1995年のオスロ合意Ⅱにつながった。