温泉地熱料理
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温泉地熱料理(おんせんちねつりょうり)とは、自然の温泉湯、温泉や間欠泉の蒸気熱、マグマの熱放射、地熱などを利用し、食品を加熱や加工をする料理法、またこの料理法で作られた料理や食品(温泉地熱食品)である。再生可能なエネルギーを利用する点で持続可能性のある料理法だが、地熱活動の活発地域での利用に限られる地理的制限がある。
日本では地獄蒸しが有名だが、アイスランドのライ麦パンであるルグブロイスの地熱利用や[1]、ニュージーランドのマオリ伝統のハンギ料理(マオリ語: Hāngī)での温泉湯、蒸気、噴気孔利用[2][注釈 1]などがある。
2020年には、米国のマサチューセッツ工科大学とスペインのアルカラ大学の研究チームがタンザニアのオルドヴァイ峡谷で140万年前に人類の祖先が火を利用する以前に温泉を利用して肉や植物を調理していたかもしれないという説を発表して注目を集めた[3][4]。もっとも現在までの研究はヒト科の住居が地熱活動活発地帯に存在していたという内容で、実際人類の祖先が温泉を使って調理をしていたという直接的証拠は示しておらず、あくまで今後エビデンスを見つけるため研究を続けるという仮説である[3][4]。