第四の壁
フィクションの世界と現実世界との間の境界を表す概念 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
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この項目では、演劇の用語について説明しています。堂場瞬一の小説については「アナザーフェイス (小説)」をご覧ください。 |
第四の壁(だいしのかべ、だいよんのかべ、英: fourth wall)は、舞台と客席を分ける一線のこと。プロセニアム・アーチ付きの舞台の正面に築かれた、想像上の見えない壁であり、フィクションである演劇内の世界と観客のいる現実世界との境界を表す概念である。
イタリアでプロセニアム・アーチのある額縁舞台が登場する前のヨーロッパの舞台は、観客席に突出した張り出し舞台が主流であり、俳優が四方の観客に語り掛けるようにして進行する演劇もあった。プロセニアム・アーチ普及後の舞台は、奥の正面の壁、左右の壁、そして手前にある見えない壁という4つの壁に囲まれた閉じた空間となった。観客は、観客席からこの第4の壁を通して演じられる別の世界を客観的に見ることになる。