聖ロザリアの戴冠 (ヴァン・ダイク)
ウィキペディア フリーな encyclopedia
『聖ロザリアの戴冠』(せいロザリアのたいかん、蘭: De kroning van de heilige Rosalia, 独: Die Krönung der Heiligen Rosalia, 英: The Coronation of Saint Rosalia)として知られる『聖母子と聖ロザリア、聖ペテロと聖パウロ』(独: Maria mit Kind und den hll.Rosalia, Petrus und Paulus)は、バロック期のフランドル出身のイギリスの画家アンソニー・ヴァン・ダイクが1629年に制作した絵画である。油彩。キリスト教の聖人である聖ロザリアを主題としている。本作品および構図がよく似ている『聖母マリアと福者ヘルマン・ヨーゼフの神秘の婚約』(De mystieke verloving van de zalige Hermann Joseph met de Maagd Maria)はいずれもアントウェルペンにあるイエズス会の聖イグナチオ教会(Saint Ignatius Church, 後に聖カロルス・ボロメウス教会(英語版)に改称)の誓願修道士館における未婚男子の平信徒兄弟会の礼拝堂のために制作された[1][2]。両作品は1776年まで同教会に保管され、神聖ローマ帝国の女帝マリア・テレジアがこれらを購入した。現在はウィーンの美術史美術館に所蔵されている[2][3][4][5][6]。