自画像 (デューラー、1493年)
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『自画像』(じかぞう、仏: Autoportrait、英: Self-Portrait)、または『アザミを持っている芸術家の肖像』(アザミをもっているげいじゅつかのしょうぞう、仏: Autoportrait au chardon、英: Portrait of the Artist Holding a Thisle)は、ドイツのルネサンス期の巨匠、アルブレヒト・デューラーが制作した絵画である。羊皮紙に油彩で描かれており、カンヴァスに移転されている。画家は生涯にわたり素描、油彩の自画像を複数残しているが、1493年に描かれた本作はデューラーが描いた自画像の中で最初期の作品の1つであり、北ヨーロッパの芸術家による最初の自画像のうちの1点であると見なされている[1]。なお、デューラーは、本作の後にも油彩で26歳の時の『自画像』(プラド美術館、マドリード) と28歳の時の『自画像』 (アルテ・ピナコテーク、ミュンヘン) を描いている。本作は、1922年にパリのルーヴル美術館に購入された[2]。