象 (クルアーン)
クルアーンの第105章 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
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象(アル・フィール、アラビア語: سورة الفيل)とは、クルアーンにおける第105番目の章(スーラ)。5つの節(アーヤ)から成る[1]。章題は第1節の「象の人々」に由来しており、西暦570年頃に戦象を引き連れてマッカを襲ったエチオピア軍が神の奇跡で退けられた様子が描かれている。この年は「象の年」と呼ばれており、伝統的にはムハンマドが誕生した年であるとされているものの異説も存在する[2][3]。クルアーン注釈書では、この神の奇跡がなされた50日後にムハンマドが生まれたとされている[4]。象章は、次のクライシュ族章と併せて1つの章だったのではないかという説も存在しており、この2章をひと続きの章として解釈されることもある[5]。文体はクルアーンに良く見られる母音韻が踏まれており、語尾の短母音を無視する形で「īl」の韻が踏まれている[5]。