すばる (雑誌)
集英社が刊行する文芸雑誌 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
「小説すばる」あるいは「スバル (文芸雑誌)」とは異なります。 |
『すばる』は、集英社が刊行する文芸雑誌である。1970年に創刊されたときは季刊誌であったが、1976年9月刊の第25号から隔月刊となり、1979年5月号から月刊になった。月刊化に伴い、B5判から現在のA5判に判型を変更した。集英社の純文学部門を担う位置付けとされており、同社の『小説すばる』が大衆小説部門を担っているのと対をなす。毎年11月号ですばる文学賞の発表がある。
この『すばる』と、『新潮』(新潮社発行)、『文學界』(文藝春秋発行)、『群像』(講談社発行)、『文藝』(河出書房新社発行、季刊誌)は「五大文芸誌」と呼ばれ、これらに掲載された短編・中編が芥川賞の候補になることが多い。
『すばる』に掲載されて芥川賞を受賞した作品は、三木卓「鶸」(第69回)、金原ひとみ「蛇にピアス」(第130回)、田中慎弥「共喰い」(第146回)、古川真人「背高泡立草」(第162回)の4作品である。
2023年6月号は同誌月刊化以来「初の重版」となった(初版5千部+増刷1万部)。同号の特集には『魔道祖師』の作者・墨香銅臭と作家・綿矢りさとの対談などが掲載された。