ファニー・ガール
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この項目では、アメリカ合衆国の映画について説明しています。ミュージカルについては「ファニー・ガール (ミュージカル)」をご覧ください。 |
『ファニー・ガール』(Funny Girl)は、1968年制作のアメリカ合衆国のコメディドラマ映画。1964年にイソベル・レナート(英語版)脚本でブロードウェイで初演されたミュージカル『ファニー・ガール』の映画化であり、レナートが映画版でも脚本を執筆し、ウィリアム・ワイラーが監督を務めた。ブロードウェイや映画で活躍した喜劇女優ファニー・ブライスの半生およびキャリア、起業家でギャンブラーのニック・アーンスティン(英語版)との波乱万丈な関係を大まかに基にしている。
ファニー・ガール | |
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Funny Girl | |
監督 | ウィリアム・ワイラー |
脚本 | イソベル・レナート(英語版) |
原作 | |
製作 | レイ・スターク |
出演者 |
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音楽 |
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撮影 | ハリー・ストラドリング |
編集 | |
配給 | コロンビア ピクチャーズ |
公開 |
1968年9月18日 1969年2月1日 |
上映時間 | 149分[1] |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $14,100,000(見積値)[2] |
興行収入 | $58,500,000[3] |
次作 | ファニー・レディ |
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ブライスの義理の息子であるレイ・スタークが自身が設立したラスター・プロダクションの第1作目としてプロデュースし、ジューリー・スタインとボブ・メリル(英語版)が作詞作曲した。
舞台版に引き続きブライスを演じたバーブラ・ストライサンドが本作で映画デビューし、オマー・シャリフがアーンスティン役を演じた他、ケイ・メドフォード(英語版)、アン・フランシス、ウォルター・ピジョン、リー・アレン、メイ・クウェステル(英語版)が出演した。
批評的にも商業的にも大ヒットし、アメリカ国内で同年最高の興行収入を記録し、第41回アカデミー賞において8部門にノミネートされた。アカデミー主演女優賞にノミネートされたストライサンドは『冬のライオン』に出演したキャサリン・ヘプバーンと得票数が同じになったため史上初の2人同時受賞となった。2006年、アメリカン・フィルム・インスティチュートにより「ミュージカル映画ベスト」の第16位にランク付けされた。2002年、「情熱的な映画ベスト100」の第41位にランク付けされ、2005年、「アメリカ映画主題歌ベスト100」において楽曲「"People"」が第13位、「パレードに雨を降らせないで」が第46位にランク付けされ、2005年、「アメリカ映画の名セリフベスト100」において「今日は、大スターさん("Hello, gorgeous")」が第81位にランク付けされた。『ファニー・ガール』は傑作ミュージカル映画の1つとされている[4][5][6]。
2016年、アメリカ議会図書館により「文化的、歴史的、審美的に優れている」としてアメリカ国立フィルム登録簿に登録された[7][8]。