リメンブランス・ポピー
主に英連邦各国において戦没した軍人を追悼するために装着する造花 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
リメンブランス・ポピー(英語: Remembrance poppy)は、複数の国々において、戦争で死没した軍人の追悼を目的に着用される造花である。リメンブランス・ポピーは、退役軍人の協会によって生産され、慈善寄付金と引き換えに手渡される。寄付金は現役の軍人や退役軍人に対し、経済的・社会的・精神的支援を施すために用いられる[1]。
戦争追悼詩『フランダースの野に(英語版)』に影響を受けたモイナ・マイケル(英語版)によって取り上げられたそれらは、第一次世界大戦の終戦前夜にイギリス帝国とアメリカ合衆国の両軍の戦死者の追悼のためにはじめて用いられた。アンナ・ゲラン(英語版)は、退役軍人や戦没者の未亡人、戦時国債、赤十字社に対する財政的支援を行うために「ポピーの日」をはじめて立ち上げた[2]。
リメンブランス・ポピーは、イギリス連邦加盟諸国においてもっとも一般的に使われており、募金を募る目的で退役軍人協会によって商標登録がされている。リメンブランス・ポピーは、英連邦諸国においてリメンブランス・デーまでの数週間の期間、服に装着される事が多く、リメンブランス・デーの当日は戦争記念施設にもポピーの花輪が飾られる。しかし、ニュージーランドにおいてはANZACの日の時に着用される事が最も一般的である[3]。
赤のリメンブランス・ポピーは、戦争と平和のさまざまな側面を表現した他のポピーのデザインに影響を及ぼした。フランスでは戦没軍人を追悼する目的で、リメンブランス・ポピーではなく フランスの矢車菊(フランス語版)が着用される。