剰余
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数学において剰余(じょうよ、英語: remainder)とは、ある種の計算を実行した後の「あまり」の量を指す。算術においては、剰余とはある整数を別の整数で割って(除法、割り算)商を得る際に「あまる」整数の事を指す(整数除法)。多項代数学においては、剰余とはある多項式を別の多項式で割った際の「あまり」を指す。剰余演算は被除数と除数が与えられた際にそのような乗除を得るような演算である。
他に、ある数から別の数を引いた(減法、引き算)際に残された数のことも剰余であるが、「差」という言い方がより一般的である。この用法はいくつかの基礎的な教科書で見られる。会話では「2ドルを私に返して、残りはそちらで持っておいてくれ」といったようにしばしば「残り」という語に置き換えられる[1]。しかしながら、「剰余」という用語はこの用法であっても、函数を級数展開(英語版)する際に「誤差」が剰余項として使われる。