揚子江気団
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揚子江気団(ようすこうきだん)とは、中華人民共和国の揚子江(長江)流域に位置する、高温・乾燥な気団[1]。熱帯大陸性気団に属するが、亜熱帯大陸性気団とすることもある。長江気団(ちょうこうきだん)とも呼び、気象庁は2007年4月の予報用語改定以来、こちらを正式名称としているが、日本では伝統的に「揚子江気団」のほうがよく使用されている。近年、シベリア気団の一部が温暖化したものであり、正確には独立した気団ではないという考え方や気団の定義となる「停滞性の高気圧により、気温や湿度などの性質が水平方向に広い範囲にわたってほぼ一定になり、一つの塊と見なせるようになった状態」といったものに該当しないことから教科書における表記がなくなってきている。