2017年の台風
2017年に発生した台風のデータ / ウィキペディア フリーな encyclopedia
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2017年の台風(2017ねんのたいふう、太平洋北西部及び南シナ海で発生した熱帯低気圧)のデータ。データは基本的に日本の気象庁の情報に基づき、気象庁が熱帯低気圧としていない一部のものについては、合同台風警報センター (JTWC) のみに拠る。
本記事に含まれる熱帯低気圧の中心気圧や風速、発生場所・日時等及びそれらの出典は発表された直後の速報値である可能性があります。気象庁は台風消滅後も事後解析を行い、その結果を確定値として公開します。確定値が公開された場合、データを確定値に修正していますが、各節中の出典は速報値のままであるものが殆どとなります。資料として利用される際にはご注意ください。なお、確定値の出典である気象庁HPのリンクは、#各熱帯低気圧の影響の「出典」にまとめて掲載してあります。 出来事には、出典があり内容の検証性がとれるもののみ掲載しています。(2018年1月) |
台風の確定値は公開後、追記または注釈 [確○○] で付記しています。 |
軌跡の地図 | |
最初の熱帯低気圧発生 | 1月7日 |
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最初の台風発生 | 4月26日 |
最後の台風消滅 | 12月26日 |
最後の熱帯低気圧消滅 | 2018年1月4日 |
最も強かった 台風 |
台風21号 – 915 hPa, 100 kt (10分間平均) |
熱帯低気圧の総数 | 41 |
台風の総数 | 27 |
タイフーンの総数 | 11 |
スーパータイフーンの総数 | 2 |
超大型台風の総数 | 1 |
総死亡者数 | 863 |
総被害額 | 143 億ドル (2017 USD) |
2015, 2016, 2017, 2018, 2019 |
2017年に発生した台風は、平年の25.6個から大きく外れることのない、並の27個だった[1]。日本での影響においては、接近数は平年の11.4個より少ない8個であったが、上陸数は平年値2.7個より多い4個(第3号、第5号、第18号、第21号)だった[1]。
台風1号は4月26日に発生した。7月2日に発生した台風3号は、4日に九州に上陸し日本列島を横断したが、台風通過後も前線や別の熱帯低気圧の影響で九州北部などで豪雨が続き、平成29年7月九州北部豪雨が発生、甚大な被害が出た。7月下旬頃になると、太平洋北西部と南シナ海での対流活動が活発になり、熱帯低気圧が多発、21日から30日の10日間で台風が6個も相次いで発生した。これにより、7月の台風の発生数は8個(平年値: 3.6個)となり、気象庁が台風の統計を開始した1951年以降、7月の発生数としては1971年と並び最多となった[1]。そのうち20日に発生した台風5号は、太平洋上を迷走した末に日本に上陸し、台風だった期間は、統計史上最長の19.00日を記録した[1]。また、7月23日には一時的に台風5号から8号までの4個の台風が同時に存在し、これは1994年以来23年ぶりとなった。
9月は4個の台風が発生し、9日に発生した台風18号は、九州・四国・本州に上陸して大きな被害をもたらしたが、台風18号が消滅した後は、1個も台風が発生せず、通常台風の活動が活発な9月下旬に台風が1個も活動しなかったのは1973年以来44年ぶり、統計開始以来2度目の珍事となった[2]。その後、10月12日に台風20号が発生した。
10月16日に発生した台風21号は、超大型にまで強風域を拡げた状態で日本に上陸し、上陸時の台風の大きさのデータがある1991年以降では初めてとなったほか、上陸したのは23日で、史上3番目に遅い上陸となった[1]。
1年を通して猛烈な台風は1個も発生せず、これは2002年以来15年ぶりとなった[3]。